僕は君が前頭葉切断手術をされて居たのを忘却してたみたいだ。

(―俺と星、どっちが大事なの?黒絵の具厚塗りの空に白飛沫の
星空で天体観測の夜、意気成りの唐突な質問に、黒髪の少年は
少し驚愕した様子だった。黒髪の少年は少し間を置いて、星では
無い方を選んだ。その間はさして否定的な意味では無かったの
にも係らず、栗色の髪の少年は大きめの眼をきつ、と細め―迷っ
たんだな。と重くなる声色。何かを悟ったのか覗いていたレンズ
から視線を外した黒髪の少年の視界はがたりと星の日周運動を
倍速で再生したかの如く展開する。筋張る首に両手が絡まる、
白い指先に黒髪が絡まる、俺だけを見てよ。俺だけをその黒曜石
に映してよ。ぎりぎり、と。少年の溢るるとめどない愛情のように
黒髪の少年の器官は窒息してゆく。何時しか手首を掴んでいた
手から力が抜けたと同時に―とても素敵じゃあないですか!栗色
の髪の少年は訳の分からない言葉を叫び、力無くごめんなさい・・
・ごめんなさい・・・だいすきでした・・・・。と只繰り返す。


栗色髪の少年が呟く甘く切ない願いは最愛人の褥に静かに降り積もった。)


























あてんしょん⇒ポップンミュージック、P4、擬人化(主にポケットモンスター)中心よろずサイト。
ほぼ自己満足、同人要素を多く含みます。入ったなら先ずあばうとをお読み下さいませ。




































(ぼうえんきょうののれんずにあなたをいっしょうとじこめて)



僕の愛した四重星トラペジウム。

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